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俳優の哀川翔が、NHK大河ドラマ『真田丸』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)に後藤又兵衛役で出演することが28日、公式サイトで発表された。「日の本一の兵」と呼ばれ、現代においても人気の武将・真田幸村こと信繁の生涯を俳優の堺雅人主演で描く本作。信繁は大阪夏の陣で討ち死にするわけだが、この大阪の陣を物語るときに欠かせない武将が、後藤又兵衛だ。信繁にとってはよきライバルであり、最強の同志だった。
哀川は「後藤又兵衛という魅力的な人物を演じるという機会に恵まれ、うれしく思います。自分自身、全力でやりますので、よろしくお願いします」とコメントを寄せている。大河ドラマは『琉球の風』(1993年)、『武蔵 MUSASH』(2003年)に出演している。
後藤又兵衛とは、「大坂の陣」における信繁の最大の理解者であり、強力な盟友。元は黒田家に仕えた猛将で、徳川に反旗を翻し集まった牢人衆の筆頭格。制作統括の屋敷陽太郎氏は「信繁が自らの命を預けてよいと一瞬にして信頼できる人物は誰だろうかと考え」哀川をキャスティングしたとしている。
哀川は、1984年に一世風靡セピアの一員として「前略、道の上より」でレコードデビュー。88年のドラマ『とんぼ・連続ドラマ』(TBS)、映画『オルゴール』で一躍脚光を浴び、俳優業を本格化。90年、高橋伴明監督の東映Vシネマ『ネオチンピラ・鉄砲玉ぴゅ〜』、映画『獅子王たちの夏』が大ヒット、以後、『修羅がゆく』『借王<シャッキング>』『修羅の道』などのヒットシリーズを生む。「Vシネマの帝王」と呼ばれ、主演作品は100本以上。主演助演問わず存在感を発揮している。モータースポーツや昆虫飼育でも話題に。