朝夏まなと、トップ2年で「すごく充実」=宝塚歌劇「王妃の館」主演
時事通信 1/12(木) 20:02配信
「いい意味で、トップの立場に慣れてきました」と語る朝夏まなと=12日、兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団
宝塚歌劇団宙組トップの朝夏(あさか)まなとが12日、取材に応じ、2月から宝塚大劇場と東京宝塚劇場で上演されるミュージカル・コメディ「王妃の館」、スーパー・レビュー「VIVA! FESTA!」の見どころなどを語った。
「王妃の館」で演じる北白川右京は、「人間としてちょっと変わった」作家。旅行先のパリの高級ホテルで起きる騒動を通して、その変わった部分を周りの人に気付かされていく物語だ。
右京の人間像として、「人間は追い込まれた時に周りが見えなくなって、自分のことだけを考える。右京はそれがすごく強烈で、自分が書くために周りをないがしろにする。それが天才なのかな…」。自身が追い込まれたときについては、「右京よりは周りは見えていると思います」とほほ笑んだ。
原作者で作家の浅田次郎さんと話した時には、「あっ、北白川右京ってこんな感じか」と思ったという。「すごく寡黙なのですが、おっしゃることが、じわっと面白い」と、右京と原作者がリンクしたポイントを明かした。
この作品を最後に、相手役を務めてきた同組娘役トップの実咲凜音(みさき・りおん)が退団する。「トップになる前から組んでいるので、彼女がずっと成長していることを感じる。私がやりやすいように考えてくれているし、助けられたと思うからこそ、最後は自分のために演じてほしい」とエールを送った。
2015年2月のトップ就任から、間もなく丸2年。朝夏は「最初は分からないから一生懸命、必死でやっていた。(今は)視野が広がり、余裕が少しずつ出てきて、3時間の大劇場公演を務めるだけの体力もついた」と自身の変化を振り返り、「いろんな役や、幅の広いことをさせてもらい、内面的にもすごく充実している」と自信をにじませていた。
