塩ノ谷 早耶香が、ニューシングル『魔法』を12月7日にリリースする。同曲は、塩ノ谷が作詞を手掛け、叶わない恋愛に悩み苦悩する女性心理を描いたバラード楽曲。リスナーと同じ目線で綴られた歌詞と感情的なボーカルが印象的な一曲となっている。今回リアルサウンドでは、その作詞方法や表現を深めていくことで積極的に取り組んだMVについて、またカップリング曲「YOU」を通した作品としての世界観を訊いた。また、塩ノ谷自身「挑戦の年だった」と語る2016年の音楽への向き合い方についても訊くことができた。(編集部)
「切ない気持ちに同調できる曲にしたかった」
ーー7枚目のシングル曲「魔法」、作詞は塩ノ谷さんですが、どんな思いで作られましたか?
塩ノ谷:今年の1月頃、この曲をいただいたんですけど、すごく世界観がハッキリと作られた素敵な曲だなというのを感じて、ぜひ歌詞を書きたいと思いました。何度も何度も繰り返し聴きながらイメージを広げていたんですけど、その時に歌詞のサビの部分にある<この想い叶える魔法教えてよ>と言うところが、パッと浮かんできたんです。そこから全体を広げていくという形で作っていきました。
ーー歌詞全体としては、叶わぬ思い、切なさが描かれていますよね。
塩ノ谷:冬ってどこか切なくなったり、涙を流したくなったりする季節だと思うんですけど、どうしても人って大人になっていけばいくほど、強がっちゃったり、涙を流せなくなることがあると思うんです。だからこの曲は、その切なさがいっぱいになった時に、気持ちに同調して同じ目線で涙を流せるようなものにしたいなと思ったんです。それで全体が思いっきり“せつな系”になりました。
ーーこういう“せつな系”を書いてる時にもそういう気持ちに入り込んだりするものですか?
塩ノ谷:めちゃくちゃ入り込みました。書いてる時って、女優さんでいう役作りのように、その人物になってしまうというか。けっこう“どよーん”としてました(笑)。
ーー作詞のために、普段から気になったワードを書き留めたり、あるいはスマホにメモしたりというようなことは?
塩ノ谷:よくありますね。ワードだけじゃなくて、例えばすごく寂しい気分になっている夜、「今何で自分はこういう気持ちになっているんだろう」という、その思いの中身みたいなもの書き留めたりしています。それが歌詞になることもあれば、そのままになってしまうこともあるんですけど、大事な作業だと思っています。
ーー実は、2年ほど前に取材させていただいたことがあったのですが、その時は、ご自身で作詞・作曲して初めてリリースされた楽曲「to you」の頃で、自分の中の思いを歌詞にする作業の難しさについて語っていただきました。その頃と歌詞作りに関して変わってきている部分はありますか?
塩ノ谷:あの時はコンセプトがあったので、そこに沿って作品作りをしていくという感じだったんですけど、とにかく、誰にどう思いを伝えたいのか、ということを必死に考えながらの制作でした。今もその思い自体は変わらないんですが、曲から受ける印象や広がるイメージが増えていって、作詞の楽しさのようなものはより強く感じるようになったと思います。
ーーファンの方、聴いている方から具体的に「このフレーズにグッときました」というようなリアクションをもらうこともあるのでは?
塩ノ谷:ありますね。リリースイベントでも握手会をさせていただくことがあるんですが、そういう場で具体的に「このフレーズ好きです」って言ってくださる方もいらっしゃるので、すごくうれしいです。今回も<携帯の中、君を消した>というフレーズに、「私も今そこです」みたいな声をもらったりしました。歌詞はそのまま私のことを綴っているので、恥ずかしくもありうれしくもあり、という感じですね。
ーーレコーディングはいかがでしたか?
塩ノ谷:比較的スムーズだったと思います。メロディーラインも自分にとって歌いやすいものだったので、気持ちよく歌えました。ただ、メロディーラインがすごく動くので、アタックの付け方はこだわりました。でも基本は自分の心の赴くままに歌うのが一番だなと思っているので、変に意識しすぎないように、感じたままに歌いました。
ーーサウンド、トラック的な面で聴きどころだなと思っているポイントは?
塩ノ谷:トラックに関してはすごくドラマチックなものになっているので、全体の起伏を感じてもらえればと思います。MVで描かれている妄想と現実の差をトラックでも表現しているので、ぜひチェックしていただきたいです。
ーーそのMVですが、ものすごく雨に濡れてましたね。
塩ノ谷:そうなんです、みなさんそうおっしゃるんです(笑)。確かにすごい量の雨でした。MVやジャケット写真は事前に監督と直接お会い
「切ない気持ちに同調できる曲にしたかった」
ーー7枚目のシングル曲「魔法」、作詞は塩ノ谷さんですが、どんな思いで作られましたか?
塩ノ谷:今年の1月頃、この曲をいただいたんですけど、すごく世界観がハッキリと作られた素敵な曲だなというのを感じて、ぜひ歌詞を書きたいと思いました。何度も何度も繰り返し聴きながらイメージを広げていたんですけど、その時に歌詞のサビの部分にある<この想い叶える魔法教えてよ>と言うところが、パッと浮かんできたんです。そこから全体を広げていくという形で作っていきました。
ーー歌詞全体としては、叶わぬ思い、切なさが描かれていますよね。
塩ノ谷:冬ってどこか切なくなったり、涙を流したくなったりする季節だと思うんですけど、どうしても人って大人になっていけばいくほど、強がっちゃったり、涙を流せなくなることがあると思うんです。だからこの曲は、その切なさがいっぱいになった時に、気持ちに同調して同じ目線で涙を流せるようなものにしたいなと思ったんです。それで全体が思いっきり“せつな系”になりました。
ーーこういう“せつな系”を書いてる時にもそういう気持ちに入り込んだりするものですか?
塩ノ谷:めちゃくちゃ入り込みました。書いてる時って、女優さんでいう役作りのように、その人物になってしまうというか。けっこう“どよーん”としてました(笑)。
ーー作詞のために、普段から気になったワードを書き留めたり、あるいはスマホにメモしたりというようなことは?
塩ノ谷:よくありますね。ワードだけじゃなくて、例えばすごく寂しい気分になっている夜、「今何で自分はこういう気持ちになっているんだろう」という、その思いの中身みたいなもの書き留めたりしています。それが歌詞になることもあれば、そのままになってしまうこともあるんですけど、大事な作業だと思っています。
ーー実は、2年ほど前に取材させていただいたことがあったのですが、その時は、ご自身で作詞・作曲して初めてリリースされた楽曲「to you」の頃で、自分の中の思いを歌詞にする作業の難しさについて語っていただきました。その頃と歌詞作りに関して変わってきている部分はありますか?
塩ノ谷:あの時はコンセプトがあったので、そこに沿って作品作りをしていくという感じだったんですけど、とにかく、誰にどう思いを伝えたいのか、ということを必死に考えながらの制作でした。今もその思い自体は変わらないんですが、曲から受ける印象や広がるイメージが増えていって、作詞の楽しさのようなものはより強く感じるようになったと思います。
ーーファンの方、聴いている方から具体的に「このフレーズにグッときました」というようなリアクションをもらうこともあるのでは?
塩ノ谷:ありますね。リリースイベントでも握手会をさせていただくことがあるんですが、そういう場で具体的に「このフレーズ好きです」って言ってくださる方もいらっしゃるので、すごくうれしいです。今回も<携帯の中、君を消した>というフレーズに、「私も今そこです」みたいな声をもらったりしました。歌詞はそのまま私のことを綴っているので、恥ずかしくもありうれしくもあり、という感じですね。
ーーレコーディングはいかがでしたか?
塩ノ谷:比較的スムーズだったと思います。メロディーラインも自分にとって歌いやすいものだったので、気持ちよく歌えました。ただ、メロディーラインがすごく動くので、アタックの付け方はこだわりました。でも基本は自分の心の赴くままに歌うのが一番だなと思っているので、変に意識しすぎないように、感じたままに歌いました。
ーーサウンド、トラック的な面で聴きどころだなと思っているポイントは?
塩ノ谷:トラックに関してはすごくドラマチックなものになっているので、全体の起伏を感じてもらえればと思います。MVで描かれている妄想と現実の差をトラックでも表現しているので、ぜひチェックしていただきたいです。
ーーそのMVですが、ものすごく雨に濡れてましたね。
塩ノ谷:そうなんです、みなさんそうおっしゃるんです(笑)。確かにすごい量の雨でした。MVやジャケット写真は事前に監督と直接お会い