「ああ、言っても信じられるかなあ、とか思ったんだけど、まあ、旅や地元の話を少しは話してもいいかな。妖精の小道とか、ね」
「妖精の小道!?あれは伝説ではないのか?」
周りにいるダークエルフから声が上がる。
「……月の道とか、妖精の小道は実際にあるよ」ナザリック内の第六階層には、だが。「だから、妖精に選ばれていない人には場所とかの詳しい話は出来ないかな」
「ふふ。ごめんなさい、フィォーいえ、アウラ殿と呼んでも構わないかしら?」
女の長老が目を爛々と輝かせている。答えは最初から出ている。何となく嫌だが、主人の命合を考えると拒絶することはできないのだから。
「構わないよ」
「そう。アウラ殿。さっきから思っていたんだけどいい名前ね」
「ありがとう」
アウラはにっこりと、嫌みなく笑う。至高の存在が自分に付けてくれた名前を褒めているのだ。それを否定することは絶対に出来ない。ただ、お世辞と分かっているのでそこから話を膨らませようとする気にはなれなかった。
その程度の反応でも女長老からすれば満足だったようだ。機嫌良さそうに話を続ける。
「アウラ殿も妖精に選ばれたダークエルフなのね。素晴らしいわ。……この村には選ばれていない者たちが多いの。だから私たち——かつて北で生きたダークエルフたちがどのように移動してきたか、ということを知らないのよ」
(……妖精の小道を使ってここまでダークエルフたちは来た?あれってそんな能力あったつけ?)
ナザリック内にある妖精の小道にはそれほどの距離を転移する力などない。勘違いをしているか、それとももっと別の妖精の小道なのかもしれない。
情報を引き出せたのはよかったが、少しスったかな、とアウラは思う。いや、と考え直す。上手く情報を引き出す。そして
(アインズ様に褒められるんだ!)
心の中でアウラはぐっと握り拳を固めた。
【台版】
「沒有,只是擔心說了你們也不會信,不過講點旅途或家鄉的事情應該沒關係。例如精靈小徑之類的。」
「精靈小徑!那不是只存在於傳說中嗎?」
一旁的黑暗精靈出聲叫道。
「……月亮之路或是精靈小徑,都是真實存在的喔。」不過是存在於納薩力克的地下六層就是了。「所以,我可能不太方便跟沒被精靈選上的人說出詳細地點什麼的喔。」
「呵呵,不好意思,菲歐……不,我可以叫妳亞烏菈閣下嗎?」
女性長老兩眼散發炯炯強光。問題的答案不用想也知道。因為儘管亞烏菈不太喜歡這樣,但是想到主人的命令就不能拒絕。
「無所謂啊。」
「這樣啊。亞烏菈閣下,我剛才就在想,這個名字真好聽。」
「謝謝。」
亞烏菈笑容可掬,不帶半點譏諷的意味。對方稱讚了無上至尊替自己取的名字,她對此絕不可能有任何批判。不過她知道這只是場面話,所以並不想往這方面繼續聊下去。
即使只有這點程度,女長老好像也滿意了。她心情愉快地接著說:
「原來亞烏菈閣下也是被精靈選中的黑暗精靈啊,那真是太棒了……這座村莊裡有很多人不是獲選者。他們不知道我們──過去在北方生活過的黑暗精靈是怎麼遷至此地的。」
(……黑暗精靈們是用精靈小徑來到這裡的?那個東西有這種功能嗎?)
納薩力克內的精靈小徑無法傳送太遠的距離。不知道是女長老誤會了,抑或是有另外一種精靈小徑。
能夠問出情報是好事,但亞烏菈覺得自己可能出了點小錯。但她又轉念一想,能巧妙問出情報才重要。然後──
(我要得到安茲大人的稱讚!)
亞烏菈在心中用力握緊了拳頭。
【修正】
「没有,只是担心说了你们也不会信,不过讲点旅途或家乡的事情应该没关系。例如妖精小径之类的。」
「妖精小径!那不是只存在于传说中吗?」
一旁的黑暗精灵出声叫道。
「……月之路或是妖精小径,都是真实存在的喔。」不过是存在于纳萨利克的第六阶层就是了。「所以,我可能不太方便跟没被妖精选上的人说出详细地点什么的喔。」
「呵呵,不好意思,菲欧……不,我可以叫你亚乌菈阁下吗?」
女性长老两眼散发炯炯强光。问题的答案不用想也知道。因为尽管亚乌菈不太喜欢这样,但是想到主人的命令就不能拒绝。
「无所谓啊。」
「这样啊。亚乌菈阁下,我刚才就在想,这个名字真好听。」
「谢谢。」
亚乌菈笑容可掬,不带半点讥讽的意味。对方称赞了无上至尊替自己取的名字,她对此绝不可能有任何批判。不过她知道这只是场面话,所以并不想往这方面继续聊下去。
即使只有这点程度,女长老好像也满意了。她心情愉快地接着说:
「原来亚乌菈阁下也是被妖精选中的黑暗精灵啊,那真是太棒了……这座村庄里有很多人不是获选者。他们不知道我们——过去在北方生活过的黑暗精灵是怎么迁至此地的。」
(……黑暗精灵们是用妖精小径来到这里的?那个东西有这种功能吗?)
纳萨利克内的妖精小径无法传送太远的距离。不知道是女长老误会了,抑或是有另外一种妖精小径。
能够问出情报是好事,但亚乌菈觉得自己可能出了点小错。但她又转念一想,能巧妙问出情报才重要。然后——
(我要得到安兹大人的称赞!)
亚乌菈在心中用力握紧了拳头。